第一章
集客より先に、教室の方向性を決める
改めまして。井上智子と申します。この書籍は、「習い事の講師が集客よりもまず先にやるべきこと」を解説していく読み物です。
集客も教室運営も講師の方向性がぶれていたら、多くの場合、うまくいきません。そう、教室運営がうまくいかなくなる時というのは決まって、自分の中の方向性がぶれている時だったりします。
逆にその人の中で方向性が決まって進むべき道が決まれば、すべてがうまく回り出す。
私は生徒さんやクライアントさん、自分の子ども、そして自分自身の人生の中でもそれを体験してきました。
そして、その方向性が自分の中にある気質や性質に基づいたものだったら?その人の人生は自動操縦のようにプラスに動き始める。
多分、これをすることが多くの人の人生を劇的に変える秘訣なんじゃないかななんて思ったりします。
ではどうやるのか?
この物語では、実際に私が相談を受けた方とのエピソードをもとに、会話形式でわかりやすく解説していきますので、ぜひ、最後までお付き合いくださいませ。
「恵子先生!このコミュニティなんで抜けちゃうんですか?」
私がインスタ集客を習っているコミュニティ、月に一回の東京の集まりの帰り道、私が思わず話しかけたのが、私たちのグループのリーダー、恵子先生。
恵子先生は、パン教室を運営され、しかも講師の人を育成されている立場で、とても成功されている私たちにとっての憧れの人。
そんな恵子先生が突然、このコミュニティを抜けると聞いて私はショックで、思わずそう聞かざるを得ませんでした。
こうして私たちは近くのカフェに入り、恵子先生は話の続きをし始めました。
ー 加奈子さん談
私は10年前から、教室運営で一番大事なのは、理念を持つことだと言ってきた。自分の本当にやりたい教室。連れていきたい生徒さんを設定し、それを元に仕組みを作る。これが大事。
多分だけど、恵子さんは理念が少しずれていて、集めたい人自体がずれちゃってるんじゃない?ただ恵子さんはバリバリと仕事ができる人だから、ちょっとずれていてもできちゃうし、辛くても我慢できちゃう。それが年齢という壁に当たって、今回露呈した。
まさに今こそ、教室の理念というか、自分の集めたい人を再度クリアにして再出発する時だと思うよ。